服の輪郭をつくる、パターンの力。
OVERCOATは、デザイナー大丸隆平氏が2015年にニューヨークでスタートしたユニセックスブランド。
「Wearing New York(ニューヨークを着る)」をコンセプトに、街の風景や人々の多様性から着想を得ながら、パターンメイキングを軸に服のあり方を探求している。
NYのデザイナーたちが信頼を寄せた、服づくりの技術
大丸隆平氏は、ニューヨークを拠点にブランドのコンサルティングやパターンメイキングを手がけてきた。
デザイナーのアイデアを、素材や構造、着用時のシルエットまで見据えて服へと落とし込む。その技術は早くから評価され、トム ブラウンやアレキサンダー・ワンらからも仕事を依頼された。さらにダナ キャランでの経験を経て、2008年には自身の会社「oomaru seisakusho 2」を設立。企画からパターン、サンプル制作まで一貫して向き合う体制を築いていく。
服のアイデアを形にするだけでなく、着る人の身体や動きまで考えて設計する。そうした服づくりの経験と視点が、OVERCOATのコレクションにも息づいている。
街の風景から生まれた、OVERCOATの発想
ブランドの始まりには、ニューヨークの街を歩く大丸氏の視点がある。
目に留まったのは、店先に広がるオーニング。さまざまな文字や色が並ぶグラフィック、雨風に耐える素材。その街の日常にある風景を服へと置き換えたらどうなるだろう。そんな発想が、OVERCOATの出発点につながった。身近なものを観察し、服の素材や構造へと転換する視点は、ブランドのクリエーションを知るうえで欠かせない。
ミニマルな服にこそ、パターンの個性が表れる
服好きなら、OVERCOATの服は細部まで見たくなる。
肩の位置、袖の動き、身頃に生まれる余白。どこにゆとりを置き、どんな線で身体を包むか。そのわずかな違いが、着たときのシルエットや佇まいを大きく変えていく。
OVERCOATの魅力は、パターンの工夫が技巧の誇示に終わらないところにある。見た目にはすっきりとした服でも、袖を通せば身体の動きを妨げず、着る人によって自然に表情が変わる。複雑な設計を、日常に着られる服として成立させている。
だからこそ、ハンガーに掛かった状態と、実際に着たときでは印象が変わる。生地の落ち方や肩の見え方、腕を動かしたときのバランス。袖を通すことで、服の設計に込められた工夫が見えてくる。
着る人が変われば、服の表情も変わる
OVERCOATが目指すのは、サイズやジェンダー、年齢の枠にとらわれず、着る人の個性を受け止める服づくり。
誰が着ても同じシルエットになるのではなく、着る人の体格やスタイリングによって、服の見え方が変わる。端正にまとめても、異なるボリュームのアイテムと合わせても、その人なりの着こなしに馴染んでいく。
そこには、服を着ることそのものの楽しさがある。店頭で服を手に取り、生地に触れ、袖を通し、自分のワードローブとの組み合わせを考える。OVERCOATは、そうした時間の中で新しい発見を与えてくれるブランドだ。
Amanojak.千駄木店にて開催
このたび、Amanojak.千駄木店にてOVERCOATのイベントを開催いたします。
服づくりの背景を知ったうえで袖を通すと、肩の落ち方や生地の動き、シルエットの見え方にも新しい発見があるはずです。写真や画面だけでは伝わりきらない、パターンと着心地の魅力を店頭でお確かめください。
OVERCOAT POP-UP EVENT
開催期間:2026年10月10日(土)〜10月18日(日)
開催場所:Amanojak.千駄木店
デザイナー大丸隆平氏 在廊予定日:10月11日(日)
大丸氏から直接お話を伺える貴重な機会です。服の構造やシルエットに興味のある方はもちろん、日常のスタイリングに新しい視点を加えたい方も、ぜひご来店ください。皆さまのお越しをお待ちしております。
Amanojak.










