無常をいく旅人たれ
おはようございます。
こんにちは。
こんばんは。
Amanojak.の横田です。
立て続けのブログになりますが、
このアイテムに関しては
書くことが多すぎたので、
こちらは一本のブログとして
公開させていただきます!!!
ではではいきましょう。
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PP-003 IMPERMANENCE RIDER
UNEVEN SKIVING CORDOVAN/SILVER925
ORDER MEETING
Store Date :
12/31 (Wed.)〜1/10 (Sat.)
Place :
Amanojak. 北千住店
(東京都足立区千住中居町18-10)
Event :
当店で長くお取り扱いをさせていただき
Amanojak.で
絶大な支持を受けているブランド
"prasthana"
と
神戸を拠点とする
レザーシューズアルチザンブランド
"Portaille"
の25AWシーズンからスタートした
協業プロジェクト
「p|p」
この第三弾プロダクト
PP-003 IMPERMANENCE RIDER
UNEVEN SKIVING CORDOVAN/SILVER925
の受注会を開催いたします。
※全額前払いでの受注方式です。
※受注商品の生産数には上限がございます。
終了前に売り切れになる場合があります。
予めご了承ください。
※商品のお届けは 6月を予定しております。
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第一弾、第二弾と多くのお客様が
手に取っていただき、
着実にファンを増やしているp|p。
第二弾お渡し前なのですが、
今回の第三弾は既に情報公開の段階で
多くのお客様に反響いただいていて、
本当に嬉しい限りですし、
それほどスペシャルなものであるので、
届ける側としても身が引き締まる思いです。
まずはご存知ない方のために
このプロジェクトとはなんぞや!
というところからご紹介。
当店で長くお取り扱いをさせていただき
モノづくりへの真摯な姿勢、
独自なスタイルながら
デイリーユースに向く特性から
Amanojak.で
絶大な支持を受けているブランド
"prasthana"
と
神戸を拠点とする
オールハンドメイドで
レザーシューズを制作する
アルチザンブランド
"Portaille"
が25AWシーズンからスタートした
協業プロジェクト
「p|p」

吊り込み、仕上げの加⼯まで
全て⼈の⼿によって創られる作品は、
真の意味での
「ARTISANAL」
を体現するもの。
その純然たる職⼈仕事に
prasthana の創作活動を通じて
培ってきたデザイン哲学を融合することで、
新しい価値創造を⽬指すプロジェクト。
これがp|pであり、
そんな注目のプロジェクトから
第三弾プロダクトがリリース。

PP-003 IMPERMANENCE RIDER
UNEVEN SKIVING CORDOVAN/SILVER925
size:39〜45
(オーダー期間のみハーフサイズ可能)
¥297,000-(taxix)
前提として今回の第三弾は
デザイナー武井氏が
「明確に"⾄⾼の創造"を強く意識して取り組んだ本作。
現段階において持ち得る全ての知⾒や技術、
デザイン哲学を遺憾無く注ぎ込んで作り上げた。」
と明言する至高の逸品であると、
先にお伝えしてからアイテムの
ご説明に入らせていただきます。
形式としては
ライダースブーツ/エンジニアブーツ
をベースにした
バックジップ仕様のバックルブーツ。
まずは、パッと見て特異だと見て取れる
アッパーに採用した素材
「uneven skiving cordovan」
から。

=不均一な梳き加工のコードバン
と直訳できますが、
そもそもコードバンは
馬のお尻部分からごくわずかに採取でき、
そのキメ細やかな美しい艶と
非常に高い堅牢性を誇り
さらに生産可能なタンナーが限られていることから、
高級素材として知られています。
そんな高級素材のコードバンの
第⼀層をリン酸鞣しを行い、
染⾊の際に固形のワックスと
オイルを時間をかけて少しずつ浸透させ、
ずっしりとした粘りのある質感に。

さらに熱を加えることで⾰が引き締まり、
特有のうねりと艶が表出します。
そうすることで一見硬質でありながら、
履き初めから柔らかく
圧倒的にしなやかな革が作られます。

これは世界有数の革の生産地姫路の
歴史あるタンナーが、
持てる技術と知⾒を総動員して創り上げる、
⽂字通り不均一で特別なコードバンです。
これだけでも十分に異質であると
断言できる一足ですが、
その異質さを際立たせながら
モードな雰囲気を助長するのが
積み上げヒール。
ヒールスタック=積み上げヒールは
積み上げたレザープレートを
釘打ちして仕上げる
伝統的かつ簡略化できない職⼈技術。
そんな職人技術を再解釈。
「dissonant offset layers」

意図的に構造線をずらす
ことで断層を⽣み出す
モードなスタックヒールは、

prasthana 26SSの
シーズンキーワード
fault or composition
〔断層或いは構成〕
に通ずる方法論で制作されました。
視点の置き方ひとつで
「誤り」
は
「構成」
へと転じる。
その揺らぎの中にこそ、
創造の根源的な面白さが潜む。

というこのキーワードを
ありありと表現したこのヒールスタックは、
モードで軽さのない説得力をもたらします。
さらに独特なヒールスタックでありながら
着用していただくと
しっかりとした安定感があることも
最後に特筆させていただきます。
さらに今作は
ライダースブーツ/エンジニアブーツを
ベースにした一足のため、
それを象徴するバックルディティールまで
抜かりなく、こだわりが詰め込まれています。
元来作業用として制作された
エンジニアブーツは

着脱の容易さや、
工具や器械に巻き込まれないよう
紐なしが採用され、
フィット感の向上のために
バックルが採用されました。
本作においてはバックジップでの
着脱になりますが
甲部分のフィット感の向上、
ひいては歩行動作の向上のために
採用されています。
そんなバックルパーツは、
アルチザンジュエリーブランド
iolomに特注した
「hammered finish silver925 buckle」

素材にsilver 925 を⽤い、
一点一点職⼈の⼿による
ハンマーワーク=槌⽬加⼯
を施した楕円のパーツは
細い線径でありながら
叩いたことによる
無数の「⾯」が光を拾い、
どの⾓度から捉えても
異なる豊かな表情を持ちます。

エンジニアブーツをベースとして採用し
斑らな光沢感のアッパー、
意図的にずらしたスタックヒール
と男性的で強すぎると表現して憚らない
要素によって構成されている本作に
エレガンスを付与するために、

このバックルパーツは
華奢でありながら
効率的に存在を主張します。
全ての構成要素に人の手が入り、
だからこそ無二で特別。
こんなブーツはやはり類を見ません。

作品名の「IMPERMANENCE」は
=無常と直訳でき
武井氏は
「無常=万物は常に移ろいゆく」
と再定義、
極めて無二性の高い素材、
手仕事によってしか生まれ得ない造形、
そして代替のきかない個としての強さ。
それらが時間とともに変化し、育ち、
やがて持ち主の時間を宿して完成していく。
本作は、そうした
「変わり続けることそのもの」を
価値として内包する一足である、
という思想をこのプロダクト名から
推察できます。

再度お伝えしますが、
「明確に"⾄⾼の創造"を強く意識して取り組んだ本作。」
と武井氏が語ったこのプロダクトは、
その言葉に相応しい完成度を誇り、
異質で、特別な一足になっていると
断言させていただきます。

届け手としてAmanojak.が
選んでいただいたことはもちろんですが
シンプルに一服好きとして
心震える逸品になっておりますので、
皆様にお披露目できるのを、
心から楽しみにしております。
いかがでしたでしょうか??
このブーツは、
「これでなければならない」と
心から思わせてくれる一足です。

素材の希少性も、作り込みの異常さも
思想の難解さもそれらすべてが
“不可逆な個性”
として一足の中に
定着しているという特殊な一足。
履き込むことで艶は深まり、刻まれ、
銀は鈍く、確実に表情を変えていく。
それは劣化ではなく、このブーツが
「あなたの時間」を生きた証として
完成へ向かっていく過程です。

IMPERMANENCE――無常。
変わり続けるからこそ、価値になる。
PP-003は、
買った瞬間が完成ではありません。
履き始めてから、ようやく
“あなたの一足”
として始まります。
この異質さに、
一瞬でも「美しい」と感じていただけたら
ご購入を一考していただく
理由として十分すぎるほどです。
どうぞ店頭で、この一足が持つ異質さを、
直接感じてみてください。
年越しイベントからのご用意になります。
スタッフ一同皆様のご来店を
お待ちしております。
ではでは失礼します👋
(staff:YOKOTA)
