コンテンツにスキップ
Amanojak.Amanojak.

GUIDI完全解説
第三章

【GUIDI完全解説 Vol.3】
正しく選んだGUIDIは足の一部になる。
モデル別フィッティングガイド

Editor : Ohtsu Kazushige

GUIDIをオンラインで購入するとき、最後に残る不安はサイズである。

一般的なスニーカーのように「普段27cmなら、このサイズ」と単純に置き換えることは難しい。GUIDIはモデルによって、甲の高さ、横幅、履き口、シャフト、踵の収まり方が異なる。同じサイズ表記でも、足を入れたときの感覚は同じではない。

さらに、GUIDIの革は履くほど足へ馴染む。

新品時の硬さだけで大きいと判断すれば、本来選ぶべきサイズを誤る。反対に、「革は伸びる」という言葉だけを信じて無理なサイズを選べば、痛みを馴染みと取り違えることになる。

必要なのは、勘ではない。

自分の足型を知り、基準となるモデルを定め、そこから各モデルの構造差を読み解くことである。

「GUIDI完全解説」第三章では、Amanojak.が蓄積してきた販売経験とスタッフの着用実例をもとに、オンラインでも判断できるGUIDIのサイズ選びを解説する。



目次

GUIDIのサイズは、単純な換算では選べない

靴のサイズ表記は、あくまで判断材料のひとつである。

同じEU42を履く人でも、足長、甲の高さ、横幅、踵の大きさ、指の並び方は異なる。さらに、普段履いている靴がスニーカーなのか、ドレスシューズなのかでも、基準となる余白は変わる。

スニーカーは捨て寸やクッションを含め、余裕を持って履くことが多い。対してGUIDIは、革が足を包み込み、履く人の形へ近づくことでフィッティングが成立する。

そのため、普段のスニーカーサイズだけを見てGUIDIのサイズを決めることはできない。

重要なのは、複数ブランドの着用サイズを照合し、その人の足型を重ねること。そして、選ぶモデルが基準より甲高なのか、甲低なのか、幅広なのか、幅狭なのかを確認することである。


基準は788Vと992X

Amanojak.では、GUIDIのサイズを考える際、バックジップブーツ「788V」とダービーシューズ「992X」を基準にしている。

788Vは、GUIDIを象徴するバックジップブーツ。足首までワンピースレザーが続き、甲だけでなく踵やシャフトの収まりまで含めてフィットを判断するモデルである。
788Vはこちら>>

992Xは、GUIDIの短靴を代表するダービー。シューレースで甲周りを調整でき、足入れの状態も確認しやすい。ブーツに比べて構造が簡潔なため、GUIDIにおける自分の基準サイズを掴みやすい。
992Xはこちら>>

この二型で同じサイズが基準になる場合、その数字を起点に別モデルの甲と幅の差を加味していく。

ただし、「788Vで42なら、すべてのGUIDIが42」という意味ではない。 基準サイズは答えではなく、比較を始めるための指標である。


サイズを決めるための順序

GUIDIのサイズは、次の順序で考えると判断しやすい。

1. 普段の靴を一足だけで判断しない
スニーカー、革靴、デザイナーズブランドから、現在無理なく履けているサイズを複数確認する。一足だけでは、その靴固有の大きさを自分の足のサイズと誤認する可能性がある。

2. 足長だけでなく、甲と幅を把握する
同じ足長でも、甲高・幅広の人と、甲低・幅狭の人ではサイズ選択が変わる。特にGUIDIは、モデルによる甲の高さの差が足入れへ強く現れる。

3. 788V/992Xの基準サイズへ置き換える
後述するスタッフ着用例と、自分が普段履くブランドのサイズを照合する。足型が近いスタッフを見つけることで、基準サイズの精度が上がる。

4. 分布図でモデル固有の差を補正する
基準より甲が高いのか、低いのか。幅が広いのか、狭いのか。その位置関係を見て、同サイズを選ぶか、サイズを調整するかを考える。

5. 新品時ではなく、馴染んだ後を想像する
甲の圧迫感と、指先が当たることは同じではない。革が馴染む場所と、サイズを変えなければ解決しない場所を区別する。

この順序を踏めば、サイズ選びは曖昧な経験則ではなく、根拠を持った判断へ変わる。

スタッフA/Bのサンプルサイズ




モデル別フィッティング分布図

下の分布図は、横軸を「幅の広さ」、縦軸を「甲の高さ」として、主要モデルの相対的なフィッティングを示したものである。

これは靴の実寸を示す数値表ではない。

同じサイズを選んだときに、どのモデルが比較的タイトに感じやすく、どの方向に余裕が生まれやすいかを可視化したものである。中心付近に置かれたモデルを基準とし、上下左右の距離がモデルごとの傾向を表している。

足は二次元ではないため、分布図だけでサイズが確定するわけではない。しかし、自分の足型とモデルの性格が同じ方向へ重なるのか、反対方向で補い合うのかを理解するには極めて有効である。


分布図から読み解く、モデルごとの違い

NB66V
縦軸下部に位置し、他のモデルと比べて甲が低い。横幅だけで判断すると見落としやすいが、甲高の人にとっては足入れに最も差が出やすいモデルのひとつである。
参考モデルを見る>>

792BV

縦軸上部、中心よりわずかに右側。甲に高さがあり、幅にもわずかな余裕を持つ。甲周りの容積を必要とする人にとって足入れしやすい一方、甲が低い人は同じ基準サイズでも余白を感じやすい。
参考モデルを見る>>

Daddy Boots
右上に位置し、甲・幅ともにゆとりを感じやすい。ボリュームのある造形は見た目だけではなく、内部のフィッティングにも反映されている。
参考モデルを見る>>

992
中心より左上。甲には比較的高さがありながら、幅は抑えられている。シューレースによる甲の調整は可能だが、幅広の人は側面の当たりを確認したい。
参考モデルを見る>>

792
中心より右上。992と近い高さにありながら、横方向には余裕がある。同じ甲の高さでも、足幅によって992と792の感じ方は変わる。
参考モデルを見る>>

796V_N/788/988X
三型は中心よりわずかに左下へ集まる。ただし、完全に同じ位置ではない。いずれも基準として捉えやすいバランスだが、甲はやや低く、幅もわずかにすっきりしている。788を基準にする理由は、極端な位置にないからである。多くのモデルへ比較を広げやすく、GUIDIにおける自分のサイズ感を持つための中心になり得る。
796V_N参考モデルを見る>>
788参考モデルを見る>>
988X参考モデルを見る>>

TX00
中心よりわずかに右下。甲はやや低いが、幅には少し余裕がある。甲が低く幅広の足に沿いやすい方向性を持つが、踵の収まりまで含めて考える必要がある。
参考モデルを見る>>

9086
分布図の左上に位置する。甲には高さがある一方、横幅は比較的すっきりしている。甲高だから広く感じるとは限らず、幅広の人は横方向の収まりを分けて考える必要がある。
参考モデルを見る>>

この微妙な位置の違いこそ、モデルごとにサイズを見直す理由になる。



サイズ選びで注意すべきこと

指先の当たりは、馴染みで解決しない
革は横方向や甲周りには馴染むが、靴の全長が大きく伸びるわけではない。立った状態で指先が強く当たる、歩くたびにつま先が衝突する場合は、革の硬さではなく長さが不足している可能性が高い。

甲の圧迫と痛みを混同しない
新品時に甲が包まれる感覚は、履き込むことで落ち着くことがある。しかし、痺れが出るほどの圧迫や、縫い目・ファスナー周辺が局所的に食い込む状態を「馴染むまでの我慢」と考えるべきではない。

踵の浮きだけで、すぐにサイズを下げない
ブーツは新品時にソールと革が硬く、足の動きについてこないため、踵が持ち上がることがある。履き込んで屈曲が生まれると収まる場合もあるため、甲・幅・全長を含めて判断する必要がある。

厚手の靴下を前提にしすぎない
最初の窮屈さを避けるために厚手の靴下を基準にすると、革が馴染んだ後に余白が大きくなることがある。実際に最も多く合わせる靴下で判断することが重要である。

左右差は異常ではない
多くの足には左右差がある。基本は大きい側の足に合わせ、小さい側はシューレース、靴下、インソールで調整する。小さい側に合わせて、大きい側へ無理をさせるべきではない。

GUIDIは足へ馴染む靴だが、合わないサイズを正しいサイズへ変える靴ではない。


馴染んだ後は、インソールで完成度を戻す

GUIDIの革は、履く人の熱、体重、歩行によって柔らかくなり、足の形へ近づいていく。

それはGUIDIの大きな魅力である一方、長く履けば甲周りや踵に余白が生まれることもある。このとき、靴そのものが大きすぎたと考える必要はない。

馴染んだ革にインソールを加えることで、足の位置がわずかに上がり、甲と踵の収まりを調整できる。革が柔らかくなった後のフィッティングを、もう一度引き締めることができる。

Amanojak.では、GUIDIの形状と履き込んだ後の変化を前提にした特注インソールを提案している。

GUIDI×Amanojak.-LEATHER INSOLEはこちら

最初から過度に厚いインソールで隙間を埋めるのではなく、まずは革が自分の足へ馴染む過程を受け取る。その後に生まれた余白を、必要な分だけ整える。

インソールは、大きい靴を無理に履くための補正ではない。 履き込んだGUIDIのフィッティングを、次の状態へ更新するための道具である。


履き続けるためのアフターフォロー

GUIDIは、生涯を共にする靴である。

革が足へ馴染み、自分だけの皺や艶が生まれた一足だからこそ、不具合が起きたときに手放すのではなく、直しながら履き続ける価値がある。

Amanojak.で購入いただいたGUIDIは、ご希望であればイタリア本社へ修理を依頼することができる。

摩耗したGUIDI純正のVibramソール、使い込むことで傷んだレザーシューレース、故障したジッパーも、純正パーツを本国から取り寄せて交換することが可能である。特にジッパーの故障については、購入から1年以内であれば無償交換保証の対象となる。

さらに、Amanojak.店頭では、購入いただいたGUIDIの無償ケアを受け付けている。

革の状態を見極め、素材と経年変化に合わせて手を入れる。艶を育てるべきか、乾いた質感を残すべきか。GUIDIを知るスタッフが、一足ごとの状態に向き合う。

GUIDIを販売することは、一足を渡して終わることではない。

履き始めのサイズ相談から、馴染んだ後のフィッティング調整、日々のケア、故障した際の修理まで。その一足を長く履き続けるための時間も、Amanojak.が支えていく。

GUIDIのサイズ選びに、すべての人へ共通する一行の換算式は存在しない。

しかし、基準はつくれる。

788Vと992Xを起点に、自分の甲と幅を知る。分布図からモデル固有の構造を読み、スタッフの着用例と照合する。そして、新品時の感触だけでなく、革が馴染んだ後まで想像する。

必要なのは、勘に頼ることではない。

自分の足と、選ぶモデルの違いを正しく理解することである。

革を選ぶ第二章に続き、第三章で選ぶのは、その革と自分の足が時間を重ねるための寸法である。

Amanojak.には長年数多くのGUIDIに触れ、その個体差や経年変化まで熟知したスタッフが揃っている。モデル選びやサイズ感、革の特徴、ケアの方法まで、気になることがあれば、ぜひ僕らを頼ってほしい。

一人ひとりにとって、長く付き合える一足との出会いを、僕らが責任を持って支えていく。そして、選んでいただいたGUIDIを僕らも共に一生涯大切にさせてください。

GUIDI完全解説






次章では、Rick Owens、Yohji Yamamoto、ZIGGY CHEN、ACRONYMから、クワイエットラグジュアリー、Levi’sなどのオーセンティックデニムスタイルまで、GUIDIが異なるスタイルにどう機能するのかを、具体的なスタイルサンプルから解説。お悩みの皆様のご参考になりますと幸いです。


Cart

カートは現在空です。

買い物を始める

オプションを選択